おこめのおうち

観劇(主に宝塚)、ゲームや本などの感想を正直に書きつらねるブログです。

『ペルソナ5』のストーリーが受けつけなかった理由

アトラスから2016年に発売されたRPGペルソナ5 』。

大人気の『ペルソナシリーズ』待望の最新作であり、 売上はなんと、初週で33.8万本を記録した。

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その後も売上はどんどん伸び、現在ウェブサイトには「全世界150万本突破!」と書かれている。

Amazonの評価も星4.5という、超高評価っぷりだ。 

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私もペルソナシリーズが好きなため(とはいえ、3からのライト層なのだが)、今作は事前に予約をした上で、発売日に購入した。

しかし、クリアした感想は「ストーリーが無理」だった。

 

※以外、本編ネタバレ注意!

 

 

 

ペルソナ5 』のストーリーが無理だった理由

本作のストーリーを超簡単に説明すると、こうである。

 

悪い考えを持った人の心を『改心』させられる能力を手に入れた、高校生たち。

彼らは『心の怪盗団』を結成し、ペルソナ能力を使って世の悪い大人を改心させていく。

 

これだけ読むと、「えっ、むちゃくちゃ主人公たち偉いじゃん!」と思うかもしれない。私も最初はそう思っていた。

序盤、「困っている人を助けよう」という目的で、主人公たちは怪盗団を結成した。

しかし彼らの目的は、早くも第2のターゲットから逸れ始めたのだ。

 

目的が『人助け』から『自己顕示欲』に

最初の敵は、主人公が通う高校のセクハラ教師。この時点では「困ってる人を助けよう!」という気持ちで、怪盗団は動いていた。

 しかし次のターゲットから、あろうことか「有名人とか、大物狙おうぜ!誰にする?」とはしゃぎ始めたのだ。

怪盗団が少しでも批判されると「俺たちは悪じゃない!」「こんなに頑張ってるのに、正体を隠してるから誰も讃えてくれない」と不満を言い出し、気づけば 『人助け』から『自己顕示欲』が目的になってしまったのだ。

 

異を唱える唯一のキャラが噛ませ悪役化

明智吾郎という探偵キャラがおり、怪盗団の行動を大々的に批判していた。

しかも、言っていることはド正論で「それは改心ではなく洗脳だ」「他人が人の心を勝手にいじるのは良くない」といったもの。

(ちなみに、この言葉を聞いて反省したのはヒロインのみである)

 

きっと怪盗団の言動にモヤモヤしていたプレイヤーたちは、明智を応援していたに違いない。「よくぞ言ってくれた!」…と。

…が、後ほど明智は事件を起こした犯人であることが発覚し、最終的に「怪盗団age」をして消え去った。

結果、怪盗団が自分たちの行動を反省することはなかった。

 

主人公たちの倫理観が理解できない

彼らが行う『改心』とは、悪いことをしていた人が突然「今までごめんなさーーい!!償わせてくれーー!!」と泣き喚くレベルに人格を変える。

明智が「これは洗脳だ」と指摘していたように、他人の思考や人格を勝手にいじるのは、倫理的に結構ヤバいのでは?と思った。

 

 悪人相手なら、本当に何をやっても良いのだろうか?

作中、野々村氏の号泣会見をパロディしたと思われるシーンがあったが、そういったところからも「悪い奴には何やってもいい」という制作側の考えが透けて見えた気がする。

自己顕示欲に溺れた高校たちが人の人格をいじって喜び、「おつかれー!ビュッフェで打ち上げしよ!」と喜んでいる姿は正直引いた。

 

性犯罪を扱っておきながらの『エロネタ』過多

先ほども述べたように、一番最初の敵はセクハラ教師だ。

ヒロインの親友キャラがレイプされる(一応断言はしていないが、どう考えてもそう取れる描写)という、非常に重いストーリーとなっている。

 

しかし、軽く扱ってはいけないはずの性犯罪を扱っておきながら、本作ではいわゆる薄い本のネタになりそうな『エロネタ』がとても多い。

ヒロインがセクハラ教師に身体を求められたり、BADエンドで仲間の女キャラが風俗落ちしたり、また別の女キャラは婚約者に無理やり迫られたり、女教師がデリヘルもどきで働いていたり…といったように。性的なものが絡んでいない女キャラはいないのでは?

あまつさえ、ヒロインはセクハラ教師に身体を求められ、つらい思いをしたにも関わらず、作中で何度も嫌々ハニートラップ役にされる。

 

誤解されたくないので言っておくが、私は男性向けアダルトゲームや漫画が大好きであり、『二次元のエロ』と現実を混同しているわけではない。

しかし、本作のストーリーやキャラ設定は、なんだか見ていて気分が悪かった。

エロネタが悪いと言っているわけではなく、「性犯罪という重い要素を取り入れるなら、そこはちゃんとしろよ!できないなら入れるなよ!!」と思ったのだ。

 

他にも不満は、ラスボスが無能だとか、民衆の「かいとうだん!かいとうだん!」が寒いだとか、モルガナに強制的に「もう寝ようぜ」と行動を制限されるとかいろいろある。

 

これだけ不満を言ってなんだが、私はペルソナシリーズが好きだし、今後も応援していく予定だ。

愛着のあるキャラクターも何人かいるし(本編で空気だったが)、バトルは楽しめた。

好きなシリーズだからこそ、このように不満を持ったということはわかってほしい。アトラスさん、『ペルソナ6』は期待しています!!